全通柄って何?着物の基礎
今回は着物帯シリーズ第1弾として基本中の基本である帯の種類。
全通柄(ぜんつうがら)・六通柄(ろくつうがら)・お太鼓柄(おたいこがら)という言葉を聞いたことがあると思いますが、最近着物に興味を持たれた初心者の方にとっては聞きなれない言葉だと思います。
今回は、この3種類の中からまずは
「全通柄(ぜんつうがら)」
について詳しく解説していきます。
着物初心者の方
着付け初心者の方
のお役に立てる内容となっております。
最後までお読みいただけたら幸いです★
全通柄って何?
着物の名称や織り方など難しい言葉が沢山ありますが、この全通柄は書いて字の如く「柄が全て通っている帯」です。
もう少し詳しく言うと「帯の手先から垂れ先まで全てに柄が描かれている帯」ということです。
また、全通柄は総柄・通し柄とも呼ばれたりします。
着付け師さんに聞いた全通柄のメリット
ここで現役の着付け師で着付け講師の先生に全通柄を扱う時のメリットを聞いてみました。
同じ長さの六通に比べ垂れが長く取れるため、振袖帯結びの際、色んな形の帯結びができる。
同じく長さを取れる為ふくよかな方が来られても多少安心できる。
色んな形のな帯結びに対応できる。
柄止まりがないため帯を締める際、柔軟に動かすことができ、融通が効く。
どちらかと言えば六通柄より全通柄の方が好み。
着付け師さんに聞いた全通柄のデメリット
反対に全通柄を使用する時のデメリットについては以下のように回答をいただきました。
コストがかかるため高価。
目印がない為、二重太鼓を作る時に手先を短くし過ぎて手先が出なくなる。
全通柄に慣れていない時は手先・垂れ先の区別がつきにくい為、反対になり帯結びの最後に気づき始めからやり直す時がある。(希少)
全通柄の手先の長さを測る方法
上記のデメリット2を解消する為には予め手先の長さを測っておかないといけないわけですが、いちいち
メジャーで測ることもできないので、今回特別に「これやっとけば正解!」の方法をご紹介します。
といっても、ものすごく簡単で、手先の端を左手で握り、そのまま左手を真横に伸ばした時の右胸辺りが大体の手先の長さになります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は着物の基礎の第1回目として「全通柄」について解説させて頂きましたが、着物初心者、また着付け初心者の方についてもサポートさせて頂ける内容になったのではないでしょうか?
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