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友禅について



今回は着物を着るならきっては切れない「友禅」について紹介していきます。


着物初心者にとって初めて友禅と聞くと?しか飛び込んでこないと思いますが、これは平たくいうと染めの技法です。


いつ頃できたかというと、江戸元禄時代に宮崎友禅斎という方が、自分の画風を着物のデザインに取り入れ、それ以来皆に広く愛されるようになりました。



友禅にも「京友禅(京都)」「加賀友禅(金沢)」「江戸友禅(東京友禅)」の3種類があります。


 京友禅


京友禅(きょうゆうぜん)は、先程述べた宮崎友禅斎によって誕生した友禅です。京都府一帯で作られる染織品で豊かな色彩と、絵画的に動物や器物を表現する友禅模様と呼ばれる文様です。

染色の技法が独特で、着物に描く模様の輪郭に隣接する模様が混ざらないように糊を引いていきます。手描きでは手間がかかるため、現代では簡略化された手法が用いられています。

刺繍や金・銀箔を用いて豪華で華やかさが特徴的なデザイン。



 加賀友禅


石川県金沢市を中心に生産されている加賀友禅。

およそ500年前京友禅同様、宮崎友禅の指導により栄華を誇った加賀藩に支えられて発展しました。


その後、加賀百万石の武家文化のなかで培われ、多くの名工を輩出しました。五彩と言われる臙脂・藍・黄土・草・古代紫という着物に美しい自然を描き美しい模様を描き出しています。。落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄が特徴で、線にも一本一本手描きの美しさが感じ取られます。



 東京友禅(江戸友禅)


貞享・元禄年間 (1664年~1704年) に発祥。こちらも宮崎友禅斎が友禅染の名前の由来となっている。


 その頃、江戸では「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」という贅沢なものを禁止して倹約を勧める法令が出されていた為、他の友禅と比較しても柄・模様・配色はあっさりしています。文様を華やかに目立たせるよりは、その模様がどう目立つかを考えられ、余白が活かされるデザインをされることが特徴です。


黒地の着物の裾まわりに模様を描く江戸褄 (えどづま) の図柄はのちに黒留袖へと受け継がれ、現代においても既婚女性の第一正装として着用されている。


 まとめ


「京友禅」「加賀友禅」「東京友禅」この代表的な三つの友禅は宮崎友禅斎が友禅染の名前の由来となっている。


それぞれに特徴があり、その時代・土地の文化に大きく影響され現代まで受け継がれてきました。



最後までお読みいただきありがとうございます★

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