六通柄って何?着物の基礎
今回は着物帯シリーズ第二弾として前回の「全通柄って何?」に続き、六通柄の解説をしていきます。
全通柄(ぜんつうがら)・六通柄(ろくつうがら)・お太鼓柄(おたいこがら)という言葉を聞いたことがあると思いますが、最近着物に興味を持たれた初心者の方にとっては聞きなれない言葉だと思います。
何事にも基礎が大事!ということで今回の記事も
着物初心者の方
着付け初心者の方
のお役に立てる内容となっております。
最後までお読みいただけたら幸いです★
六通柄って何?
前回解説した全通柄が帯全体に通し柄があると言うものに対して六通柄は帯の6割に通し柄が入っています。
6割と書きましたが なぜ 残りの4割に柄が入っていないのか?という疑問が出てきますが、 残りの4割というのは、 体に帯を二重に巻いた時の一周部分(中無地)、帯結びを仕上げた時に外から見えなくなる部分になります。
これは何故かと言うと、前回にも書きました全通は帯全体に通し柄が入っているため価格が高くなりました。
六通柄のように外から見えない部分の柄をなくすことで全通よりも価格が抑えられ安く帯を購入することができるようになりました。
六通柄のメリット
では、六通柄のメリットは一体どんなものがあるのでしょうか?
全通に比べて安価。
手先の長さが決まっているのでお太鼓が作りやすい。
また、振袖帯結びを作る際も長さが決まっている為「短くなり過ぎた!」ということがなく、前もって創作しやすい。
六通柄のデメリット
逆にデメリットも見ていきましょう。
手先の長さが決まっている為、ふくよかな方の場合、長さが足りないことがある為、無地が見えてしまうことがある。
手先の長さが決まっている為、振袖帯結びの際に創作種類の制限が生まれる。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
全通柄に比べ六通柄は、柄が少ない分価格を安く抑えられますが、ふくよかな方に使用する際は柄の長さがどうしても決まっているため、足りないということが発生してしまいます。
使用する際は帯の長さを確認するようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます★