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古典柄について



振袖といえば、真っ先に成人式が思い浮かびますが、結婚式や会社によっては初出勤の時に振袖を着るところもあります。


もちろん、初年度の社長の挨拶の祝典の時だとは思いますが・・・。


そんな滅多に着ない振袖を選ぶ際に迷うのが


「柄」


柄といっても大きく分けて

  • 古典柄

  • 現代柄

  • 新古典柄

とあり

それぞれに 選ぶ側を迷わせる良いところがたくさんあります。


特に成人式は一生に一度しかなく

前撮りの写真は一生残るので、慎重に決めたいですね。


今回はそんな振袖の中から「古典柄」についてご紹介します。



 古典柄


では、古典柄とはどのような柄のことをいうのでしょうか?


現代の洋服には流行り廃りがありますが、古典柄に使用されている柄はそういったものがない伝統的な柄でそれぞれに重要な意味があります。


大きく分けて3つ

  • 吉祥文様

  • 花柄

  • 有職文様


 吉祥文様(きっしょうもんよう)


吉祥紋様とは長寿・繁栄など非常に縁起の良い柄です。

吉祥紋様には以下のものがあります。

  • 松竹梅 中国から平安時代の日本にやってきた文様。元々は「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれていました。「辛い時期を耐え忍び努力を続ければ、いつか美しい花が咲き誇る」という意味があります。

  • 鳳凰 奈良時代に中国から伝わった柄です。中国では龍・麒麟・亀・鳳凰を「四瑞」(しずい)と呼び、名君が出て天下太平の世にその姿を表すといわれています。その「四瑞」の一つである鳳凰は「繁栄」を意味するおめでたい柄です。

  • 「鶴は千年」という言葉があるように、鶴紋様は長寿や生命力の豊かさを象徴しています。もう一つは「夫婦円満」の象徴でもあります。鶴はつがいになると一生相手を変えないので夫婦円満の意味もあります。

  • 鶴と同様「長寿」の意味があり、正六角形は非常にバランスがいいため「健康」の意味もあります。

  • 日本に古来からある橘の文様。「長寿」「子孫繁栄」の意味が込められています。

  • 宝尽くし 室町時代に中国から伝わった文様。「打出の小槌」「宝珠」「宝巻」「丁子」など正しく繁盛の意味のある文様です。


 花柄


  • 「華やか」「繁栄」そして春に一斉に咲き誇るので成人になった皆さんを祝うと言う意味もあります。

  • 冬の厳しい寒さの中でも花を咲かすこの梅は「忍耐」「高潔」の意味があります。

  • 菊は「邪気を払う縁起の良い花」とされており無病息災・長寿のシンボルです。不老長寿の象徴としても用いられています。

  • 牡丹 百花の王とも言われ「豪華絢爛」「幸福」「富貴」という意味を持ちます。花びらがとても多い牡丹の花はホントに美しいですね。


 有職文様(ゆうそくもんよう)


平安時代以降に着物以外でも建築などの装飾に用いられた格調高い伝統的な文様です。


  • 七宝文(しっぽうもん) 円を4分の1ずつ重ねた文様。延々と円が続くこの文様は「子孫繁栄」「繁盛」などの意味があります。

  • 亀甲文(きっこうもん) 亀の甲羅の形をした文様。商売繁盛」「や風水の鏡の形も同じことから「開運」の意味があります。

  • 花菱(はなびし) 平安時代から公家の一部の人たちしか使うことが許されなかったことから、「高貴」「上品」という意味があります。

 まとめ


神社仏閣もそうですが、深く意味のあるものは無くならないのですね。

現代風の柄も毎年進化しているみたいですが、令和のこの時代にもまだ昔からの柄が生きていることに驚きです。


最後までお読みいただきありがとうございます★

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